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   里山の学校・2005夏 

05/09/16】-里山の学校[有機農業]その3

有機肥料に必要な草集めをした後、昼食をとり作業開始です。まず集めた草を「押し切り」という器具で細かく刻みます。この器具はうっかりすると指先を切断してしまうこともある、ちょっと危ない器具です。私も恐る恐る使ってみました。

けど、草はたくさんあるので、やがて文明の利器の登場です。この機械でどんどん草を細かくしていきました。

この草と、しめじの発酵した土、鶏ふんなどを交互に積み重ねて有機肥料を作ります。私はしめじの土をスコップで運ぶ作業をしました(作業してたので写真はありません)。当日は残暑が厳しかったのでのどが乾いてお茶をよく飲みました。

こうして作られた有機肥料はまた来年使用するわけです。自然の循環サイクルで土の健全さを維持していくんですね。有機農業っておもしろいわぁ。私に向いてるかも。
(無断転載・引用厳禁)

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05/09/14】-里山の学校[有機農業]その2

農場では有機肥料も見学しました。有機肥料って中で発酵しているので、肥料の中に手を入れるとすごく熱いんですよ。実際湯気が立っていました。

有機肥料は腐りやすいもの(魚、鶏ふん、オカラ)などと腐りにくいもの(モミガラ、オガグズ、秋の野草)などを混ぜ合わせて水分を50~60%にして山積みしておきます。そうすると中で発酵して50~80度にまで温度が上昇するんです。

そのあと時々切り返しといって肥料をひっくり返して新鮮な空気を入れながら、3~6ヶ月かかけて作ります。なかなか手間がかかりますが、見るからに栄養万点って感じの肥料ができあがるんですよ。すごいですね。農場見学の後はお昼をとって、私たちも実際に有機肥料作りに挑戦です。つづく(無断転載・引用厳禁)

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05/09/13】-里山の学校[有機農業]その1

先日、里山の学校に参加してきました。今回は前期の最終日で、テーマは「有機農業」でした。午前中、有機農業で有名な「あおぞら農場」という有機農業で有名な農業法人を見学して、昼からは実際に有機肥料を作りました。

農場へ行く途中、道の駅によったのですが、結構な賑わいで当地でとれた野菜や特産品を利用した加工品がたくさん販売されていました。私もお昼用に「野菜ピザ」を買いました。道の駅っておもしろいですねー。

それから農場へ移動です。やはりというか当然というか、プロの作る農作物は違いますね。里山の学校でもゴーヤを作っているんのですが、ここのゴーヤ畑はゴーヤハウスみたいになっていて(下の写真)、たまげちゃいました。つづく(無断転載・引用厳禁)

05/09/03】-もんどり[その2]

「もんどり」の作り方を簡単に紹介すると、ペットボトルの上5分の1位を輪きりにしてそれを逆さまにもう一度ペットボトルにはめ込んだらできあがりです。この中にエサを入れて魚がいそうな茂みの下などに入り口を川下に向けて仕掛けておきます。

それから、魚がかかるまで川中で網を使って魚とりをしました。しかし、私が子供の頃は近所の用水路にメダカなんか普通に泳いでて、近所の川ではオイカワなんかを手づかみでとったものですが、今ではメダカは絶滅寸前だというし、オイカワも減ってきているらしく、どうにも信じられません。自然の中で遊ぶのが日常生活だった私としては、自然体験などを改まって企画すること自体に正直違和感があったりします。

とはいえやっぱ泳いでいる魚をとるのは難しいわ。小1時間ほど川の中で悪戦苦闘したのですが、エビばっかりとれてしまいました。しかも私のもんどりには魚はかからず、一緒に遊んだ中学生のもんどりには5,6匹の魚が掛かっていました。やっぱ子供は才能あるのかなぁ。ちょっとくやしかったですね(笑)。(無断転載・引用厳禁)

05/09/02】-里山の学校[もんどり]その1

先月のことになりますが、里山倶楽部に参加してきました。今回は川遊びを通じて里山と水との関係を考えることがテーマです。私はラムサール条約という湿地を保護する条約を研究しているのですが、それとも関わりがある興味深いテーマです。

まず、里山を中心とした広域地図を観察して川の流れを見ます。いわゆる集水域を確認したのですが、川を中心とした町の様子や地形の高低などが手にとるようにわかり、これはおもしろかったです。みなさんのお住まいの町についても一度やってみたら、きっといろいろな発見があると思いますよ。

その後、川原へ移動して近くの公民館で「もんどり」を作成しました。「もんどり」とは魚をとる仕掛けのことで、ペットボトルで簡単に作ることができます。私が子供のころはペットボトルなんてなかったので牛乳ビンで仕掛けを作ったりしましたが、ザリガニばかりとれた記憶があります(つづく)。(無断転載・引用厳禁)

05/08/14】-枝豆とカメムシ

私は農家ではないので農作業については素人ですが(将来はちょこっとやりたいなぁ)、里山の学校では畑仕事もしており、枝豆なんかも栽培しています。

春先に栽培作物の一つに枝豆を選んだとき、担当者から「カメムシがつくよ~。」と言われたので、どんなものかと思っていたら、ホントにカメムシだらけになっていました。

どうやらカメムシは枝豆に限らず農作物の天敵のようで、農業新聞を見ていてもカメムシ対策の薬剤公告が必ずあります。しかもかなりでかく載っています。実際、カメムシはご存知のとおり臭いし、作為の汁を吸って害するし困ったものです。

なんでも山間部などでは、晩秋になるとカメムシが越冬のために大挙して家の中に入ってきて生活が不能になる事故がたまに発生するとか。それも里山ならではのことでしょうが、都会の女の子だったら気絶するかもしれませんね(笑)。(無断転載・引用厳禁)
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05/07/18】-里山の学校[半夏生]その2

「半夏生」について少し説明すると、夏至から数えて11日目にあたる日のことで、この時期に「半夏生」という薬草も生えます。ちょうど梅雨も明けて、田植えも終わる頃です。

こうしたことは前に教わった旧暦の知識からくるものです。特に農作業は旧暦のこうした区切りを目安に行われているようです。旧暦を知り田んぼ作業をしていると、農家の人の営みや大変さが実感できました。私は自然が好きなので、農業が向いているかもしれません。

田んぼの草抜き作業が終えてから「半夏生もち」をつきました。これはお餅に麦をまぜたもので、別名「さなぶり餅」ともいます。「さ」は田んぼの神様、「なぶり」は昇りを意味し、この時期についていたそうです。麦がプチプチする不思議な感覚で、おいしかったですよ。(無断転載・引用厳禁)

05/07/16】-里山の学校[半夏生]その1

先週の土曜日に里山倶楽部で田んぼの草抜きをしてきました。その日は旧暦で言う「半夏生」で、田植の時期にあたります。

梅雨の小雨が降る中、地下足袋を履いて田んぼで作業するのですが、田んぼに入ったのは小学校以来で、妙に感動してしまいました。

しかし、草抜き作業はホント大変な作業でした。これは除草剤を使うこともやむをえないと感じました。環境問題への関心とともに、農業の分野でも環境保全型の農業への取り組みが進んでいますが、実際環境にやさしい農業の実現は手間がかかるし大変だと思います。

もちろん必要以上に農薬を使用するのはどうかと思いますが、農薬のすべてが悪いものではないでしょうし、農業も業として行われる以上、経営が成り立たないと継続できません。そのためには農薬の使用が必要なこともあるでしょう。こうしてみると農業の分野も環境と経済をどのように両立させるかが今後の大きな課題となりそうですね(つづく)。(無断転載・引用厳禁)

05/06/16】-里山の学校[芽ぼ刈り]その2

当日はあいにく梅雨空でしたが、カッパを着て雑木林での下草刈り作業です。今回の下草刈りは「ササゆり」の成長を助けることが目的です。また、大阪河内地方の庶民芸能である「河内にわか」の伝承者である鉄砲水さんが指導にあたってくれました。

雑木林は落葉樹の林なので光の通りがいいのですが、放っておくとやがて常緑樹の林になりうっそうとした変わってしまいます。そこで人が雑木林に入り下草刈りをすることで常緑樹の成長を防ぎ、クヌギやコナラなどの薪炭林を維持するわけです。

私は生まれて始めて鎌をもって下草刈りをしました。雨の中、雑木林での作業はちょっと不安で大変そうでしたが、やってみると結構のめりこんでしまいました。雑草に取り囲まれたササゆりを救うべく、下草を刈り続けました。だけど、雑木林を保つためには地道な作業が必要ですね。そのことを実感できた一日でした。(無断転載・引用厳禁)

05/06/14】-里山の学校[芽ぼ刈り]その1

梅雨まっさかりの雨の中、里山の学校が今月(6/11)も開講しました。今回のテーマは「芽ぼ刈り」です。里山の雑木林の下草を刈る里山保全活動の中心的な活動の一つを行います。
里山というと雑木林が燃料である薪の供給地として重要な役割を果たしていました。しかし、石油の普及などのエネルギー事情の変化にともない雑木林の整備は滞るようになり、現在では雑木林の多くが荒れ果ててしまっています。

しかし、里山への関心が高まるにつれ、こうした雑木林を整備しようという動きがでてきました。おりしも環境教育に対する行政の力入れなどもあり、雑木林を環境教育に役立てようとする動きも活発です。地元の農林業関係者を中心に都会のボランティアも加わり、里山林の復活が進もうとしています。(無断転載・引用厳禁)

05/05/17】-里山の学校[いりく]その3

里山探検のあとは旧暦について学びました。旧暦とは正式には太陽太陰暦といい、太陰暦に太陽暦の季節変化を取り入れた暦のことをいいます。日本は江戸時代まで旧暦を使用していましたが、明治5年に新暦を採用したことによって旧暦と呼ぶようになりました。

名前からして旧暦というとなんとなく古臭く感じますが、それどころか旧暦は日本の季節変化に合わせて作られた優れた暦で、農作業には欠かせませんし、自然のリズムを日常生活に取り入れて暮らすことができます。実際に旧暦で毎日を見なおすといろいろ発見があるんですよ。

新暦を旧暦に直す計算は少し難しいので慣れが必要ですが、理解すれば毎年の旧暦を自分で作ってみるのも、その年の季節を知るよい機会になると思います。私もこれをきっかけに旧暦に関心をもったので、メールマガジンを発行することにしました。よろしかったら、ご登録下さい。(無断転載・引用厳禁)





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